kiss me(龍雅SS)
思いつきで書いた駄文。龍雅。
R-15ぐらいかもしれない
実はこの前に2本ぐらいあるんだけどもうこれだけで十分…よね…
「ん…ふぅ」
「…っ、は―――」
鼻から漏れ出す甘い声が頭の中に響いて、頭がぼうっとする。
次第に深くなっていくキスに力が抜け、自分では立っていられなくて、俺は後ろにあるベッドに背中から倒れ込んだ。
そのまま龍崎が俺の上に覆い被さる体勢になる。
胸に感じる微かな重みが、なぜか心地よかった。
「…ふ、んぅ…っ」
互いに口の中を探る舌同士が、時にぶつかって擦れ合う。ざりざりというその感触に、たまらない快感をおぼえた。
夢中になるあまり口の端からこぼれ出た唾液など、気にしていられないほどに。
不意に唇が離れる。解放されて目を開けば、龍崎のすっかり上気した顔が見えた。
すぐ近くで感じるその吐息が熱い。
俺はそんな龍崎を見ているうちに、自分のほうまで少し体温が上がった気がした。
心の中で、新たな欲望がせり上がってくるのを感じる。―――まだ、足りない。
「…りゅ、ざき…」
熱に浮かされたような声で、目の前の男の名前を呼んだ。
「ん…?」
「…もっと」
俺はそう言って目を閉じ、龍崎の頭の後ろに手を回す。
龍崎は驚いた様子だった。表情は見ていないから分からないが、間の抜けた声が聞こえる。
「ふ…今日はやけに素直だな?」
笑って龍崎は言うけれど、その声にいつもの余裕はない。
「なんだ、悪かったな」
「ま、嬉しいけどさ…いいのか?これ以上は、俺―――」
「…ふん」
―――その先の言葉は聞かない。お前の好きなようにするがいい。
俺は自分から唇を重ねた。